九月は取り憑かれたように芝居に映画に見倒した。忙しい忙
しいとぼやいておきながら気が着けば6本も見てた。もしかし
てお芝居があったから忙しかったのかも。
●陥人-どぽんど-(東京グローブ座)
脚本・演出 松村 武
たぶん再演。7年前のグローブ座こけら落としに上演された?
シェークスピアごちゃまぜのお得感たっぷりのお芝居。実は
シェークスピアなんて近年まで読んだこともなかったが意外と
この台詞は聞いたことあるぞとかオープニングはヴェニスの
商人だとかオセローだ十二夜だマクベスの登場人物だ、とか。
でも新しいお話にちゃんとなってた。真面目な人間が権力を持
ちその権力に押しつぶされていくアントーニオ役をチームナッ
クス森崎博之が熱演。好演ではなく熱演です。言ってしまえば
真面目でシリアスな役は?です。リーダーは元来ぼけ役なの
がよくわかった。山田マリアは予想に反してかわいかった。
★★★☆☆
●ダムショー(シアタートラム)
作 ジョー・ペンホール 演出 鈴木勝秀
タブロイド紙のライターが有名人を罠にかけてスキャンダル記
事を物にしようと試行錯誤を繰り広げるお話。浅野温子扮する
リズがお色気で浅野和之扮するバリーを追い込んでいくが最
後はバリーに傾倒していく・・・あれ、それでどうなったんだっけ。
結局スキャンダルも犯罪記事も手に入れることが出来ず、でも
報道とはこんなことじゃないんだと。浅野温子はテレビや映画
より舞台が一番輝いてる。あのスローなブギにしてくれの雰囲
気をなぜか思い出す。存在感大きい。 ★★☆☆☆
●戸惑いの日曜日(サンシャイン劇場)
作 三谷幸喜 演出 佐藤B作
名作アパッチ砦の攻防の再演。場内大爆笑の渦。がしかしな
んども見てるからなかなか笑えない。マンションの主人役は今
回西郷輝彦。伊東四朗とつい比べて見てしまう。7:3で伊東
四朗の勝ち。ていうか映画でもドラマでもお芝居でもリバイバ
ル作品は最初の出来がいいから商業価値的にリバイバルす
るわけで、でも完成度が高いものを焼き直してもそれ以上には
なりえないんですよ。つい見に行ってしまうんだけど100%が
っかり。出来は悪くなくてもがっかり。今回も出来は悪くないし
役者も上々だけどあの初演の面白さからすると・・・。
★★★☆☆
●女たちの忠臣蔵(明治座)
作 橋田壽賀子 演出 石井ふく子
昭和50年代から再演を繰り返している名作、なのでしょう。渡
る世間は鬼ばかりの役者が総出演で池内淳子なんかはりく役
を熱演してたけど、瑤泉院役が京マチ子って、確か瑤泉院っ
て30歳そこそこじゃなかったかい。それから・・・もう言いたい
ことは山ほどあるけど昔から見てる人にとってはもろもろ含め
て涙ものなのでしょうけど初めて見る物にしてみたらちょっとち
ょっとちょっとです。演出もテレビじゃないんだから舞台転換の
間をなにかで埋めろよ。転換してお芝居が始まってるのに裏で
セットを片づける音がドッカンドッカンしてるのは何事だ。嫌が
らせか。熊谷真美なんかはがんばってたなぁ。 ★☆☆☆☆
●獏のゆりかご(紀伊國屋ホール)
作・演出 青木 豪
とある廃園になりそうな動物園を舞台にしたお話で飼育係の
バツイチ役を杉田かおる。その上司役を高橋克実。この二人
の恋の行方を中心にお芝居は展開していく。なんかすべてが
中途半端な感じで感情移入出来なかった。チームナックス安
田顕の役どころも真面目なのかボケ役なのか本来もっと面白
くて上手いはずの安顕が台無しだ。杉田かおるも上手いんだ
けどイマイチはっきりしないし、残念です。それにチームナック
スファンが奇声を上げるし杉田かおるが怒ってなきゃいいけど。
★★☆☆☆
●星屑の町-東京砂漠編-(シアター1010)
作・演出 水谷龍二
星屑の会のおよそ5年ぶりの第5弾。といっても初観劇だ。戸
田恵子が出るから見に行こうと思ったに過ぎなかったがこれが
大当たり。面白かった。売れない歌謡コーラスグループに戸田
扮するキティ岩城が加入して仕事も順調に、だがキティの独立
話が浮上して物語は急展開。ラサール石井をはじめ出演陣が
最高に面白い間を作り出す。そして最後に歌った内山田洋と
クールファイブの東京砂漠が心に浸みた。 ★★★★☆
10月もそこそこ見倒してやるぜ。11月の三谷幸喜の新作エキ
ストラ見たい。チケット手に入るか。来年も1月から染ちゃんの
いのうえ歌舞伎の新作があるし、楽しみは尽きません。
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